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2011年4月26日 15:01
東日本大震災により、書店には数多くの関連書籍が並んでいます。
私は、吉村昭さんの文庫を二冊読みました。
左は、大正12年9月に発生した「関東大震災」というノンフィクション作品。昭和48年に菊池寛賞を受賞しています。
死者、行方不明者105,000 名という甚大な被害をもたらした地震について体験談や緻密な調査に基づき書かれた書籍です。関東大震災は津波被害より火災による被害が大きかった。
陸軍本所被服廠跡地における非難者が火災旋風で襲われる場面や吉原遊郭の女達が次々に池に飛び込み溺死する場面は、大変ショッキングです。
朝鮮人虐殺事件における非常時の流言の恐ろしさは、今回の風評をはるかに越える恐怖として描かれています。
そして、もう一冊は、「三陸海岸大津波」です。
今回の被災直後は、ほとんどの書店で在庫がありませんでした。
ネット市場でも、470円の文庫が1,000円を超えている異常な状況。
この本は、過去三回の三陸海岸の地震について、やはり体験談と細かい調査に基づき当時の様子が事細かに表現されています。
1 明治29年6月15日の地震による津波
2 昭和8年3月3日の地震による津波
3 昭和35年のチリ沖地震による津波
明治29年と昭和8年の三陸沖を震源とする地震による津波の被害は、まさに今回の震災と同じ惨状です。
そして、この本では大地震が発生する共通の前兆が書き記されています。
・海の魚の大漁
・井戸水の渇水
・大砲のような爆発音
・海の沖での発光
などです。
先日お客様の飼い猫が、3月11日はもちろんですが、その後もしばらく異常行動をしているのだそうです。恐怖もあり、過去一度も入り込んだことのない天井裏を駈けずり回っているとのこと。
下の写真左は、被災してすぐの自宅近所の厳島神社の魚達。 一箇所に集中してます。
下の写真右は、今朝の様子。たいぶバラけて、普段どおりに。
そしてまた、国立に住む別のお客様からは、大きなカエルが数匹かたまって道路で、死んでいたとの話も聞きました。 冬眠の時期なのに。
写真左は、被災してすぐの同じ神社の池の中。
やはり冬眠しているはずのカエルが二匹じっとしています。
過去この池では、カエルなんて見たこともありません・・・・。
先日のニュージーランドのクレストチャーチでの地震の際も、発生前に鯨が沢山海岸に打ち上げられたとの記事を読んだことがあります。東日本大震災でも、生き物達のさまざまな報告が今後明らかになるような気がします・・・・。
2011/04/26 ky
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