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2010年12月25日 15:26
今年も様々なニュースが流れました。回復兆しの見えない経済ニュース、混迷する日本の政治のニュース、想像を絶する悲惨な虐待や殺害のニュース、そして数少ない心温まるニュースなどなど・・・。
さてさて、興味を引かれた今年最後の出来事は、「クニマス」騒動(?)です。
12月23日の天皇陛下の誕生日の会見にて、クニマスの発見について触れられ、しかもその事に「さかなクン」が協力したことにも触れられていました。
何に興味を引かれたかというと、3点ありました。
その1)
さかなクンは、単なるお宅芸能人かと思っていたら、東京海洋大学客員助教授だったのだ。知らなかった・・・・
その2)
何故、天皇陛下はこんな話題に敢えて触れたのか?天皇陛下は魚類学者だったのだ。知らなかった・・・・。
(上の絵は、さかなクンが描いたクニマスの絵。)
その3)
田沢湖以外には生息しないはずのクニマスは、なぜ富士五湖の西湖で発見されたのだろうか?
このことが一番気になりましたが、新聞には記載はなかった。そこでクニマスについて少し調べてみました。
田沢湖には、真水に近く栄養素の少ない過酷な環境にもかかわらず、クニマス、ヒメマス、アメマスなどが生息していましたが、強酸性水導入により中でもクニマスは姿を消してしまったそうです。
50年前にクニマスは、ベニマスの陸封によって生じた一変種であるとの見解が出されたそうです。「陸封」とは、海産生物が地形的に海から切り離され湖沼などに封じ込まれ動物として世代を繰り返すことだそうです。
しかし、この見解に疑問をもった学者が多く、その後「現物」を確認するすべもないが、「サケ・マスのこれまで知られた品種に合致しない種」であことから「世界中で田沢湖だけにしか生息しない独立種」というのが定説のようです。
田沢湖郷土資料館には、昭和5年に採取した全長27.1センチのクニマスの標本があるそうです。そして、古い記録では、昭和10年に山梨県の本栖湖と西湖にクニマスの受精卵十万粒が送られ、ふ化放流されたとの記録が残っているそうです。
ではでは、この70年以上前のものが、奇跡的に生存していたのでしょうか・・・。淡水魚釣りの一人として、とてもロマンを感じる出来事でした。しかし、西湖の地元漁民は、絶滅魚を単にクロマスと呼んでいて、ヒメマスの亜種と思っていたとのこと・・・。こんなに情報が世界中所狭しと行きかう世の中で、西湖と田沢湖くらいの距離で、70年間も情報のやり取りが無いほうが不思議。
2010/12/25 ky
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