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2010年11月29日 18:23
11月28日に大河ドラマ「龍馬伝」の最終回が放送されました。
テレビで見るドラマは、ここ数年大河ドラマだけです。毎年、最終回を見終わると今年も終わりに近づいたと感じます。
主演の福山雅治は別として、岩崎弥太郎を演じた香川照之は、10ヶ月間、すばらしい演技だった。
最終回で、龍馬が良く口にしたと妻「おりょう」の言葉。
「夢と望みに満ちた国をつくる。この国に生まれてきて良かったと思える国を。」最終回では寺田屋にて龍馬が暗殺されるまでの物語でした。承知のとおりその後日本は明治維新に向かっていくのです。
15ヶ月前に「平成維新」と比喩して生まれた民主党政権は、龍馬が口にした国作りと逆方向に進んでいて不安であります。
沖縄の普天間問題から始まり、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件、ロシアによる北方領土の圧力、さらに北朝鮮の延坪島砲撃による朝鮮半島緊張への対応・・・。
外政ではその場しのぎの対応で信念がみられない。諸外国からは主張のない不思議な国として映ってはいないだろうか。
内政でもムダ使い刷新を唱えるが実現力のない事業仕分、バラマキにしか思えない農家個別所得補償や子供手当て、エコに反し景気刺激にも疑問な高速道路無料化、やる気の見えない公務員制度改革そして閣僚の失言など、すべて中途半端で混乱を招く施策ばかり。
私の専門分野である税制改正も実現不能なマニフェストに縛られ財源探しのその場しのぎ。結果として理論度外視の税制で税制抜本改革はまたまた先送りです。
給与所得控除や配偶者控除の高額所得者への制限は行きすぎると、課税の公平を損ね、富裕層が海外に脱出してしまい結果として、低所得者だけが国内の残ってしまう危険もあります。
支持率1%でも辞めないと主張するならば、税制改正ではなぜ消費税10%封印するのだろうか。選挙に不利だからとの政局重視の判断たけで政治の舵とりをすることに嫌気がさしたから民主党を選択したのに・・・。消費税率引き下げは逆進性の問題はあるが、税制をこじくり回すより、むしろ国民には判りやすい。
民主党マニュフェストのお題目は「元気な日本を復活させる。」とあります。大学を卒業しても4割以上の若者が働く場所がないとう状況では、彼らが志をもってこの国を支えていこうという意欲も沸いてこない。「夢と望みに満ちた国」は遠のくばかりです。
日曜日の夕方はギターレッスンの時間なので、大河ドラマはいつも夜10時からBS放送で見ています。そんなわけで、最終回の龍馬暗殺シーンで「愛知県知事選」当確テロップが流されたことも知らないし、NHKに苦情が殺到していることも知りませんでした。
2010/11/29 ky
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