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2010年12月 2日 16:38
昨日、地元単位会の社団法人東村山青色申告会が開催した「青色申告制度施行60周年の記念式典」に出席してきました。
式典にて挨拶を依頼されていましたので、数日前から話す内容を考えていました。私が青色申告について知っているのは、その「由来」や「青色申告は税法の条文用語だが対極にある白色申告は、条文には一切登場しない。」程度のことしかありませんでした。
法学部法律学科出身の私は、60年前のシャウプ勧告をあまり勉強したことがありません。勿論税理士試験では、勉強の範囲でありません。ちょうど良い機会なので、シャウプ勧告を調べてみました。
驚いた事に、シャウプ勧告の基本理念は、まさに今現在の税制改正においてたち帰って参考にすべ理念ではないだろうかということです。自民党時代から消費税増税を含む税制の抜本的改正は先送り。実現困難なマニュフェストに縛られ財源探しの、理論体系など微塵も無い行き当たりばったりの民主党の税制改正案。こんな税制で果たしてよいのでしょうか・・・?
シャウプ勧告、正式には「シャウプ使節団日本税制報告書」といいます。昭和24年と昭和25年の二つの膨大なボリュームの報告書です。この報告書で指摘したその当時の日本の税制の問題点は次の通りでした。
「複雑な税制の整理と簡素化」
「運営上の不公平の是正」
「地方自治財政の独立と強化」
「税務行政の改善」
どれをとっても、まさに今の税制改正に求められる基本理念ではないでしょうか。60年前もやはり政治力によりこの勧告通りには税制改正されなかってようですが、基本は貫かれたようです。今の管政権には、税制に対しても何を求めているか基本的理念が見えない・・・・。年末の大綱は、どんなことになるやら不安が募るばかりです。
2010/12/02 ky
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