砂上ブレイクブレイク

砂上

2017年11月 3日 08:36

写真は、私の好きな女性作家桜木紫乃さんの新刊「砂上」。「雪は舞い始めて数分で根雪を約束しそうな降りに変わった。この先は、根雪が空に呼びかけるせいで、毎日雪になる。」という、お洒落な書き出しから始まる。舞台は、当然北海道。彼女の出身地を舞台とした作品。読書の殆どが移動時間に済ます自分にとっては、長時間を要する札幌出張の間に、読み終えることが多い。大崎善生さんの出身地北海道を舞台にする作品「将棋の子」も千歳空港のラウンジで読み終えたのを、記憶している。北海道はたまに訪れるからいい。毎日生活するには、冬の時期の灰色の空が重たく、ちょっと遠慮したい。この作品は、作家の実体験かフィクションなのか？内容は、灰色の空のように重たい...。