税理士法人山中税務会計事務所

ブレイク

「月の満ち欠け」佐藤正午

2017年8月 7日 22:16

20170807221639-break.jpg 157回直木賞は、佐藤正午氏の「月の満ち欠け」でした。「永遠の1/2」や「リボルバー」など初期作品を読んでいた私にとっては懐かしい作家の受賞。文庫化まで待てないので、札幌出張中に購入して読んだ。不思議な恋愛小説?ベースには「前世を記憶する子どもたち」という生まれ代りの不思議現象の論文があるようです。この現象を信じるか否かは別として、フィクション小説としてとても面白い。ストーリー展開の時間軸が複雑なので、幾度も前のページに戻りながら読み進めた。小平、阿佐ヶ谷、高田馬場と、個人的に身近な場所の設定にも親近感を感じた。ストーリーのポイントとなる高田馬場のビル地下のレンタルビデオ屋さんは、黄色看板ではなかったかな〜と、勝手に自分の記憶が刺激された。