税理士法人山中税務会計事務所

ブレイク

「身の上話」佐藤正午

2021年10月10日 18:45

緊急事態宣言が解除される前の9月24日に、札幌のお客様を6ヶ月振りに訪れました。コロナ感染者数がいつか減少するだろうと伺うタイミングを思案していた。今回の訪問約束時は、まだまだ感染者数は多かったが、決算も間近に迫り出張を決めた次第。さて、そんな東京と札幌間の移動中に読んだのが、佐藤正午氏の「身の上話」。彼の小説を読むのは、157回直木賞受賞作品の「月の満ち欠け」以来。当たりの宝くじを巡り、スピード感のある展開。「私」が物語を語り、終盤になるまでその「私」の正体が誰であるか明らかにされない。しかもその「私」が別の事件に絡んでるとは‥‥。この小説がだいぶ前から文庫本で発刊されているのは知っていたが、なぜか短編集だ勝手に思い込み敬遠していた。佐藤正午の作品は、最近書店の棚に並んでないようだが、少し探して読みたくなった。