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2011年4月19日 19:01
このギターは、私に生まれて初めてスキーを体験させてくれた叔父が他界した2009年の暮れに、入手した思い入れの深いギターです。
ギブソンJ-50です。
J-50は、J-45のナチュラル・フィニッシュ仕様ですが、決定的な違いはサドルです。
J-50は、固定サドル、J-45はアジャスタブルサドルです。
そしてJ-45と言えば、ジェームステーラーです。
私のJ-45は、シリアル#387939。
ギブソンのシリアルナンバーは、マーチンより複雑で判りずらいですが、1965年製のようです。
数年前に入手したLG-1と同じビンテージですが、以前からもう少し音鳴りするギブソンが欲しいと思っていました。
初めて手にしてチューニングする時から、その音は正にジェームステーラーのあの音でした。
これは、コード弾きしたらすごいなーとの予感が、チューニングの段階で予想できました。
握った感じは、「えっ」こんなにネックが細いのかと思いました。
Kヤイリが制作している一五一会という4弦ギターのフックに収まってしまう程細いのです。
実際、計ってみると40ミリでした。LG-1やマーチンのD18らが、43ミリですからかなり細いです。
以前DVDにて吉川忠英さんがご自分のJ-50を説明する場面で、「ネックの感じが弱い」と表現されていました。どういう事かよく理解できませんでしたが、実際手にしてみると、なるほど。たしかにこのボディにこんな華奢なネックは不釣り合いです。細くて薄いので心許ない。
しかし、乾いた高音と腹に響く低音は、まさにギブソンビンテージの醍醐味そのものです。静かなアルペジオでは、6弦と5弦の低音がボディを通して体に伝わります。大排気量のスポーツカーが、余裕で一般道を流し、アクセルを踏み込めば、即座に乾いた音のガンガンのストロークにシフトアップできるみたいな感覚です。
2009年の暮れは、ちょうど押尾コータローバージョンの「見上げてごらん夜空の星を」マスターした頃だったので、何度も惜別の曲として弾いて年末の夜を過ごしました・・・・。
今またこの曲を東北の被災地に向けてサントリーがテレビCMで流してます。私も再び頻繁に弾くようになりました・・。
2011/04/19 ky
仕様
トップ スプルース
サイド・バック マホガニー
ネック マホガニー
指板 ハカランダ
ブリッジ ハカランダ
スケール 24 3/4インチ
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