
2010年11月
<ブレイク>
ギターリペア報告 #1(音楽)
この秋はギターリペアの秋でした。お客様の代表者のギターを含め4本修理を依頼しました。先日4本目のギターも戻ってきたので、その報告を・・・。
ますば私の所有ではないこのギター。先日も書き込んだように、このギターは米国在住のお客様の代表者の今は亡き弟さんの形見のギターです。ヘッドのロゴも消えかけて読みとれません。トップは明らかな合板、ナットが木製のパーラーギターなので、決して高価なギターでもないし、音も期待できる品物ではありません。
修理に出す前の状態は、弦高は6ミリと高く、まったチューニングしてもピッチが合わないので、とても曲を弾ける状態ではありませんでした。押尾コータローさんや中川イサトさんのギターを修理するアンフィニの藤岡に依頼するのも気が引けてしまうのですが・・・・。
さてさて、戻ってきてどんな感じでしょうか。
ブリッジは弦高を低くする為に、再製作し直してもらっています。
結果弦高はこんなに低くなっています。
いただけない木製のナットも交換。
エボニーでやはり再作成。
しかも黒色にしたのは、形見のギターなので前の雰囲気を壊さないようにとの配慮によります。
そして、裏板にかなり長いクラックがあったので、パッチで補強してありました。
出来上がりは、こんな感じ。
ちょっと曲を弾くのも困難だったギターですが、ちゃんと「楽器」に変身。持ち主に戻す前夜、試奏してみました。
チープな音だけど以外にいい音です。なんと1時間以上も弾き続けてしまいました。
翌日、所有者にお戻しして、弾いてもらいました。弾き易すくなってというか、ちゃんと楽器になって大満足の様子でした。その音を聞いて感じたのですか、このギターは聴き手よりも、演奏している本人のほうが気持ち良い音に感じる、まさにパーラーギターのようです。
コストは約5万円かかりましたが、たった一人の兄弟の形見ですから、これから長きに渡り手元にて弾き続けられるのなら安いものです。アンフィニの藤岡さんからの請求書に商品欄は「不明」、しかしメーカー欄は「College Pal」となっていました。いかにもアメリカらしいネーミング・・・・。
2010/11/26 ky
ギター紹介#6 トラベルギター(音楽)
旅行でも車で移動する場合には、ギターを必ず持っていきますが、電車やバスの場合にギターを持っていくのはチョット大変。
そこで活躍するのが、ミニギター。
私が所有するミニギターはマーチンのLMX。
しかし、そこそこ大きいので、これを持ち歩くのならレギュラーサイズのギターのほうが、音質もいいから、最近は全く出番なし。
以前書き込みしたことのあるヤマハの「ギタレレ」のほうが、小さいし音もギターから決別して、割り切れていいと感じます。
私のギタレレ(ウッディの右手側)は、ネットオークションで3000円で落札した品物。 頻繁に押指する1弦と2弦の5フレットがビビってしまう状態。
そこで今回購入したのがアリアの「ジーユーク(ATU-120/6E)」((ウッディの左手側))。
ギターの「G」とウクレレの「Uke」を合体した商品名。テナーサイズのウクレレの6弦ギターです。
ギタレレのほうが柔らかい音で音量も箱鳴りする感じで大きい。ジーユークは、新しいせいもあるけど胴が薄いので大きい音は期待できない。でも、旅先の部屋で弾くには十分です。
そしてなにりも、14フレットジョイントなので弾き易さは、ギタレレの比ではない。結構ハイフレットまで指が迷うことがない。
私のは、Shadowのピックアップ SH-JW1が付いています。
自分の部屋では、スピーカーに繋いでエフェクターをかけて、ジェイク・シマブクロ気分が味わえます。
このShadowのピックアップ SH-JW1はネット21000円となってます。本体込みで13000円前後なのにどういうこと???
2010/11/16 ky
ギター・ルネサンス 渡辺香津美(音楽)
先月末に渡辺香津美さんのコンサート「ギター・ルネッサンス」に、バンド仲間の安藤さんと出掛けて来ました。
会場はちょっとマイナーな「三鷹市芸術文化センター風のホール」。アコースティックな音楽特にクラシックのコンサート向きで、壁・天井は木(種類は判りませんが)でお覆われ、かなり音が反響する施設になっています。新しくてとても綺麗。カウンターではワイン等の提供もされていました。
http://mitaka.jpn.org/geibun/wind.shtml←風のホール
演劇用には「星のホール」があるようです。
http://mitaka.jpn.org/geibun/wind.shtml←星のホール
渡辺香津美さんの「ギター・ルネッサンス」を見るのは今回が2回目になります。いつものように楽器店で試奏しているようにギターに取り囲まれているが、今回は4本と少なめ。
ギターのテクニックは圧巻でした。スタンダードやビートルズのナンバーは楽しめましたが、オリジナルやクラシックは私には難しくてちょっと付いて行けない感じ。
演奏中は、右手のピッキングばかり見てました。ピック弾きと指弾きをどのようにチェンジしているのか不思議でした。以前雑誌にてピックを手の平に包み隠してスイッチするのだと写真入りで説明がありました。今回はさらに膝の上に置いてスイッチする場面も見受けられた。
休憩時間に舞台のシステム撮影。
Mファクトリーのものだそうです。
オベーションの12弦ギター、民族楽器的な響きを引き出し私には難しいオリジナルを演奏してた。
自分で企画をレコード会社に持ち込んで発表された最初のアコギだけのアルバム「おやつ」。
苦手な曲が多いのでほとんど聴かない。
「ギター・ルネッサンス」は4枚のうち3枚保有していますが三枚目の「翼」を聞く事が多い。
お気に入りは今回も演奏していた「オーバー・ザ・レインボー」。
「翼」をリリースした当時の雑誌「JAZZ GUITAR」。
ここには「オーバー・ザ・レインボー」の楽譜が掲載されていました。
この程度の曲なら、なんとか私にも弾けます。とてもコードのボイシングが格好いいアレンジになっています。
2002年頃のDVD。
上手だなーと関心するけど、レベルが高くてあまり参考にはならないなー。
ギタリストの手というと、細くて長い指ですが、ずんぐりむっくりの指には、安心感を覚えます。
後日判った事ですが、私が修理依頼中のアンフィニのリペアマンの藤岡氏も同じ会場に居たそうです。 ビックリ。
「渡辺香津美さんのMCは、聴き辛くて意味不明。前回もそうだってので、マイク音響を工夫した方が・・・」と話をしました。藤岡氏曰く「香津美さんの話し方自体にも聴きづらい癖があるんです。」とのこと。
MCが理解できれば、もうちょっと楽しめたかも・・・、残念。
2010/11/05 ky